年々女性バス運転手の数が増えているとはいえ、まだまだこの職業は男性が多い現実があります。
そんな中で、女性バス運転手たちはどんな思いでハンドルを握っているのでしょうか?彼女たちの仕事への情熱、プライベートとの両立、そして将来の夢はどのようなものなのでしょうか?
今回は、現役の女性バス運転手6名を招き、現場での働き方、ワークライフバランス、将来の目標などを語り合う中で見えてきた「女性バス運転手のリアル」をご紹介します。
プライベートとの両立
女性バス運転士としての一日は、実はプライベートとのバランスが取りやすいものです。定時での勤務終了が一般的であり、残業はほとんど発生しません。これにより、家事や育児といったプライベートな時間との両立が可能となっています。さらに、柔軟なシフト制を採用しているバス会社もあり、短時間勤務などの制度を導入することで、働きやすい環境を整え、女性が活躍しやすい職場を目指しています。
1日の勤務の流れ(例)
※この一日の流れは例示であり、実際の勤務内容は異なる場合があります。充実した研修期間、キャリア支援を準備
【研修】
入社後の研修は、免許の有無に応じて異なる流れで進みます。大型二種免許(バスを運転するのに必要な免許)を持っていない方も、持っている方も、経験豊かな教官と専門のトレーニング施設が整った環境で、一人前のバス運転手へと成長できるようサポートします。免許がない方には、取得から実務までを丁寧に指導し、すべての新入社員が安心してスキルアップできるように努めています。
研修期間(一例)
大型二種免許をお持ちの方
大型二種免許をお持ちでない方
【キャリアアップ】
未経験からスタートしても、バス運転手としての明確なキャリアパスがあります。各バス会社は、運転の基本から運行管理や教官へのステップアップまでをサポートする研修を用意しています。スキルを身につけ、キャリアを築くための確かな道がここにあります。
※バス会社によって内容が異なる場合があります。キャリアアップ(一例)
充実した女性専用の施設
女性バス運転手にとって、職場の設備は重要な要素です。多くのバス会社が、女性専用の更衣室や休憩室など、女性に配慮した設備を新設または改良しています。これにより、女性が働きやすい環境を整備する動きが広がっています。
※バス会社によって内容が異なる場合があります。個別カプセルベッド
休憩室
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バスを運転してみてどうでしたか?
曲がるとき怖かったが、普通の車よりミラーがたくついていて死角が想いのほかないのでしっかり気をつけてみていれば大丈夫です。
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運転手さんが心がけることはなんですか?
運転手として心がけるべきことは、安全運転を常に意識すること、乗客に対して親切で丁寧な接客を心がけること、そして定時運行を守りつつ、快適なバスの旅を提供することです。また、道路状況や気象条件に応じた適切な運転判断能力も重要です。
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これからバス会社を選ぶ際のポイントは?
バス会社選びの際には、勤務時間が自分の希望に合わせやすく柔軟性があるか、女性用の設備が充実しているか、また、産休や育休、生理休暇などの女性向けの休暇制度がしっかりと整っており利用しやすいかなど、働きやすい環境が整っているかをチェックすることが大切です。
一般社団法人女性バス運転手協会とは
バス業界は運転手不足に直面しており、特に女性運転手の割合は低い(2020年時点で2.2%)ため、
業界の人材不足解消に向けた重要な取り組みの一つとしています。
これに対応するため、「女性バス運転手協会」を設立し、女性の採用促進、働きやすい環境の整備、
新しいコミュニティ形成に取り組んでいます。
女性バス運転手協会は、全国のバス会社や現役・未来の女性運転手に役立つ情報とサポートを提供し、業界の発展に貢献します。
- お問い合わせはこちらから
- 一般社団法人女性バス運転手協会